島とくらしの未来研究所

島とくらしの未来研究所とは

島とくらしの未来研究所とは、淡路島の資源を活かした「新しい仕事づくり」をみんなで考え、創っていく研究所です。自然、古民家、伝統工芸などまだまだ島には有効活用できていない資源がたくさんあります。
しかし、1人では新しい仕事を作ることは正直難しいことが多いのも事実です。そこで、島とくらしの未来研究島では、さまざまな立場の方々(地域住民、大学、専門機関、企業、行政、NPO、金融機関等)とワークショップ形式で話し合って、地域資源を活かした「仕事」「働き方」を共同研究・調査をしていきます。みなさんのご参加を是非お待ちしております。

H29年度 島とくらしの未来研究島所

H29年度のテーマは「地域の困りごとは未来の仕事のタネ」
「田舎に仕事はない。」とよく言われます。でも、本当にそうでしょうか? どんな仕事も最終的には誰かの困り事を解決するために存在するのだとしたら、いま地域には困りごとがいっぱいです。つまり、仕事はたくさんあるはずです。地域の困りごとをどうやって仕事へ変えていくか? ゲストと共に、みんなであわじの未来を考えましょう!

第1回 古くて新しい協同組合とこれからの地域

日時:2017年10月21日
場所:島の学舎
ゲスト講師:奈良女子大学 青木美紗氏

第2回 地域が支える食と農

日時:2017年11月18日
場所:島の学舎
ゲスト講師:兵庫食べる通信 編集長 光岡大介氏

第3回 過疎と戦う何でも屋

日時:2017年12月9日
場所:島の学舎
ゲスト講師:有限会社エコカレッジ 代表取締役社長 尾野寛明氏

コネクト淡路島

コネクト淡路島2018 〜みんなで考える島の経済と、これから〜

これからの地域経済は、行政だけでもなく、民間だけでもなく、多様な主体の連携により支え合っていくことが求められています。
そこで、今回のフォーラムでは「いま、淡路島の経済をどう見ているか?」を、生産者・民間企業・行政・金融機関、それぞれの立場からお話いただき、今後の島の経済や連携の在り方をみんなで考えていきます。


日時:2018年1月28日
場所:南あわじ市広田地域公民館 3F
ゲスト講師:
 生産者:野口ファーム 野口俊さん
 民間企業:じゃのひれドルフィンファーム 山形収司さん
 金融機関:淡路信用金庫 坂本久さん
 行政:淡路県民局 増澤清嗣さん

「島の経済について語ろう」コラム

淡路島 “未来の仕事と働き方図鑑”

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「淡路島 “未来の仕事と働き方図鑑”」とは、淡路島で地域資源を活かした新たな仕事や埋もれた人材(障害者・元気高齢者)を発掘し、広く紹介するプロジェクトです。H29年度は、特に淡路島の豊富な「食の地域資源」に焦点を充てて紹介します。

H29年度 未来の仕事と働き方図鑑

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淡路フレッシュファーム

いつも新鮮とれたての野菜を提供してくださるみなさん!ユニークでカラフルは野菜を作ることを心がけて新品種の研究にも余念がありません。安心安全な野菜は、ホテルや地域の産直販売所にも卸しています。時間を作って保育所の食育活動をしたり、地域と密着することも大事と考えておられます。

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安田農園

農業を経験してみるとわかることですが、草との戦いといっても過言ではありません。植えると何の苦労もなく自然に玉葱ができてくるように思いがちですが、一度草を生やして草種を落としてしまうと、草で玉葱が見えないような状態になります。趣味は草引きと冗談でいっていたのですがとても大変です。トラクターでの耕作のしかたなどを何度も失敗しました。うまくいったときはうれしいものです。10年あまりかかりましたが、やっと農業の一人前になったかなとおもいます。

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淡路島手延べそうめん

小学2年生の頃から始めて、60年余りそうめん作りをしてきましたが、今でもそうめん作りは奥が深いです。原料の小麦粉の質、気温、そのときの気候、塩の入れ具合などによってさまざまに味が変わってきます。そうめん作りは、朝早く午前2時から夕方6時まで目を離さずに見ていなければいけなく、そんな毎日を年間100日~120日くらい作業し、大量生産ではない手で麺をのばすおいしいそうめんを作っています。

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野口ファーム

お野菜たちにたっぷりの愛情をそそぎ、ご夫婦で農業されています。また、「職業:パパ・農業」というくらい、2人のお子さまをこよなく愛されているところも魅力の1つ!いつもパワーいっぱいのご夫婦に育てられたお野菜たちをいただくと、良いパワーを体に取り入れらること間違いなし!ですね。

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小林水産

淡路島の南に位置する福良港にある水産会社で加工されるちりめんじゃこ。毎日水揚げされる魚を手際よく仕分けし、箱詰めしていきます。若い人たちがたくさん働き、活気ある水産場です。塩茹でしたしらすを昔ながらの天日で干し、ほどよい塩加減が美味しいちりめんじゃこを作ります。

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山形水産

クエ、鯛を養殖しています。魚にとってストレスの少ない環境を作るため、日夜スタッフのみなさんが養殖場の管理しています。そのなかで大きく育った魚は、身がしまり、適度な脂分を保ち、美味しいと評判。幻の高級魚と言われるクエは、上品な味わいで家庭では「クエ鍋」がおすすめ。すぐにお鍋ができるよう調理したセットが便利です。

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別所水産

素人には難しい鱧(はも)の骨ギリが見事な職人技!その日に福良港で水揚げされた新鮮な魚が並んでいて、その様子を見ているだけで大人も子どもも楽しめます。魚屋さんのような陳列ではなく、箱に入った魚が並んでいるので、買うのに戸惑いますが、魚の調理の仕方を聞くと、スタッフのみなさんが親切に教えてくれるので安心です。

データコンシェルジュ

データコンシェルジュとは、ソーシャルビジネスを始める方々のために専門家と連携し、必要なデータの相談に応じる中間支援のプロジェクトです。

・例) ソーシャルビジネスに取り組んでいる方のGDP推計

今後の実践

H29年度でのさまざまな立場の方々(地域住民、大学、専門機関、企業、行政、NPO、金融機関等)と話し合ったこと、広がったネットワークをもとに今後は実際に仕事づくりへ取り組んでいきます。
ヒントとして参考に出来ないかと考えているのが、イタリアから始まった、まち全体で空き家を活用して取り組む協同組合方式「アルベルゴ・ディフーゾ」です。日本全国で空き家が大きな問題となっていますが、淡路島も例外ではありません。
今後一つの方向性として、淡路島の豊富な地域資源、埋もれた人材、空き家をかけ合わせることで、地域の新たな仕事づくりを目指していきます。
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